どーも‼現役消防士で救急救命士のいちパパです。
今回は、救急救命士の資格を持って消防の世界に入られた方や資格を取得して、これからに消防の世界に入られる方に向けての記事になります。
私は、消防に入り救急救命士養成所から資格を取得しました。
救命士になる前に、ある程度現場経験を経て救命士となっているため、特に現場や職場で苦労したことはありません。
しかし、先日大学で救命士の資格を取得し、入ってきた後輩が「うつ」となってしまいました。
このことから、今回の記事は救命士の資格を取得して消防の世界に入ると、こんなことや、あんなことで悩むということを知ってもらいたいと思います。
ぶち当たる壁
私のように消防士となり、数年経ち養成所から救命士となる場合、現場経験をある程度踏んでいるため、いざ救命士となっても不安はあまり感じません。
不安がないことはありませんが、何とかなると腹をくくっています。
しかし、私の後輩は救命士というプレッシャーから「うつ」となってしまいました。
では原因を深堀していきます。
現役救命士と同じレベルでみられる

おい○○‼
救命士の資格持ってるんだから、これくらい分かるよな。
すみません。わかりません・・・
おい○○‼
さっきの現場、全然動けてないじゃん。
ほんとに救命士の資格もっとんのか?
偽もんじゃねーだろーな。
すみません。一応持ってます・・・
おい○○‼
病院着いてから、報告書書くの遅くね?
他の救命士はもっと早く書くぞ‼
すみません。慣れていなくて・・・
この他にも、資格を持っていることで、他の救命士と同様に扱われ嫌味を言われることが多々あるでしょう。
こんな消防業界は本当に情けないと思います。
同僚を助けることができない人間が、他人を助けることはできません。
こんな輩は、無視しましょう。
とにかく目の前の傷病者の事を考えてください。
そして、本当に信頼できる同僚に悩みをぶちまけてください。
現場活動に不安を抱える

- 現場の判断を任せられることも
- 短い期間でプロトコールを覚えなければならない
- 隊でコミュニケーションがとれない
このような事で、悩むことがあります。
①判断を任せられることも
救急隊3名の内1名は、救急救命士が同乗するのが一般的になっています。
消防によっては、1年目から隊の中の救命士として現場に出なければならないこともあります。
もちろん、他2名の隊員は一般隊員です。
救命士の資格は持っていません。
一般隊員も、消防本部によって様々ですが、頼りにならない隊員もいます。
○○君‼俺救急わかんないから、現場は全部任せる‼
こんな人もいます。
なら、救急隊就くなよ・・・と思いますよね。
でもこれが現実です。
こんな中で、消防歴1年、救命士歴1年で頑張らないといけないんです。
・大丈夫です。最終責任は隊長です。何かあれば隊長の責任にしてください。一人で抱え込む必要はありません。
・誰にも負けない知識・技術を身に着けてください。必ず自信となります。
②短い期間でプロトコールを覚えなければならない
救急隊の活動は地域のプロトコールに則り現場活動を行います。
ある程度縛りがある中で活動するわけです。
これは、もし傷病者の家族から、救急隊の処置が悪かったと訴えられても、プロトコールどおりの活動を行っていれば守られます。
傷病者や救急隊を守るため、このプロトコールがあります。
ですから、このプロトコールは救命士だけではなく、救急隊につく全ての人が覚えておかなければならないものになります。
特に救命士は、特定行為を行うので、プロトコールを隅々まで把握しておく必要があります。
新人救命士は、現場に出るまで時間がありません。
いち早く覚え、プロトコール違反をしないようにしましょう。
とにかく覚えてください。
大丈夫‼国試に比べたらチョロいです‼
おすすめは、問題形式に作り替えて覚えること‼
③隊でコミュニケーションがとれない
消防に入ったばかりで、隊の中で一番下の立場だと思います。
なかなか、やりずらいと思います。
現場でやってほしいことも、頼むのを躊躇してしまいますよね。
救急隊はいつものメンバーが揃い、阿吽の呼吸で物事が進むと、活動が非常にスムーズにいきます。
しかし、たまにしか救急隊につかない人と行くと、活動がぎこちなくなります。
救急隊にとって、なんでも話せる関係ができていないと、活動が難しいと思います。
日ごろから色々な人とコミュニケーションをとっておく。
訓練を手伝ってもらう。
まだまだ未熟なことを伝えておく。
業務多忙

消防本部によって様々ですが、新人の頃は本署と呼ばれるような、大きな署で働くことが多いかと思います。
このようなところでは、雑用もこなしながら、日ごろの出動・報告書の作成なども行わなければなりません。
仮眠時間も過ぎ、仕事をすることも少なくありません。
救命士だから、他の業務をやらなくてもいいは通用しません。
自分のキャパの範囲で、今できることを一生懸命やろう‼
後輩が先輩を見ていると同様に、先輩は後輩の事を見ています。
一生懸命にやっている姿は、必ず先輩が認めてくれます。
まとめ
現役救命士と同じレベルでみられる・・・
現場活動に不安を抱える・・・
業務多忙・・・と
新人救命士に訪れる壁についてご紹介しました。
新人の頃は、どんな仕事で大変です。
その中で、自分は今何が足らないのか、今何をするべきなのかを考え実行していくことが重要です。
1当直、1当直を無駄にしないよう、ともに頑張っていきましょう。
