救命士の勉強

救急隊員・救急救命士を目指している人におすすめの本

こんにちは‼現役救急救命士のいちパパです。

今回は、救急隊員や救急救命士を目指している人が読むべき本について書評を交えながら解説していきます。

前半は、救急隊員や救急救命士になるまでに読んでおくといい本をご紹介。

後半は、実際になってから現場で役に立つ本のご紹介をします。

この記事を読んでほしい方
  1. 現役の消防職員
  2. 救急隊員や救急救命士を目指している
  3. 救急隊員や救急救命士の方でレベルアップを目指している

救急隊員や救急救命士を目指している人が読むべき本

ここでは主に、国家試験対策の参考書をご紹介します。

実際に私もエルスタに行く前に購入し、勉強に使用していました。

国家試験対策については、参考書などは数冊に抑えておく方が無難であると考えます。

今いる環境や場所によって、参考書を使い分ける方がいいと思います。

例えば、出先では標準テキストなんて使わずに、簡単な問題集を解くといった様に、使い分けが重要になってきます。

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救急救命士標準テキスト

言われなくても、買っていますよね。

救急隊、救急救命士を目指している方には、必須のテキストです。

救急救命士国家資格は、このテキスト内から出題されます。

購入していなければ、必ず購入してください。

購入後は、インデックスを貼って、分からないことをすぐに調べられるようにしてください。

そしてこのテキストは、購入してすぐ隅々まで読む必要はありません。

あくまでも参考書の位置付けです。

先輩によっては、まずこのテキストを読み込めと言われる方がいます。

無視してください。時間の無駄です。

まずは、簡単なミニテストを行い、分からなかったところを読み込めばオッケーです。

国家試験合格までは、効率の良い勉強方法を確立してください。

また、私はこのテキストをノート代わりにも使用していました。

テキストには書いていない知識や、語呂合わせなどは、このテキストに書き込むようにしていました。

こうすることによって、テキスト一冊に知識を集約でき、自分だけのオリジナルテキストが出来上がります。

ページを開くたびに、嫌でも他の知識も入ってきますのでおすすめの使い方です。

勉強のポイント
  1. 必須のテキスト
  2. 初めから隅々まで読む必要はない
  3. テキストをノート代わりに使おう

必修 救急救命士国家試験問題集

この問題集には、過去5年分の国家試験問題が書かれています。

どんな国家試験でも、合格するためには、過去問を解き、理解しなければなりません。

そのために必要になってくる問題集になります。

この問題集には、解説も分かりやすく書かれておすすめですよ。

勉強のポイント
  1. どんな問題が出題されるのか理解しよう
  2. 間違えた問題は必ず解説を読み、テキストを開こう

救急救命士国家試験対策Deru₋Q

とてもコンパクトな書籍のため、持ち運びが容易です。

外出先でちょっとした学習に最適です。

内容としては、赤シートが同封されており、答えを隠しながら重要ワードの復習することができます。

過去の出題もいつ出題されたのか記載があり、表のまとめ方が分かりやすくなっています。

毎年アップデートがされているので、最新版をご購入してください。

勉強ポイント
  • ・ちょっとした空き時間を有効活用しよう

救急救命士のための想定訓練シナリオ集―国家試験想定問題をシミュレーションする

救急救命士国家試験には、実技試験はなく、その代わりに、想定問題が出題されます。

現場を経験していない、学生の場合、この想定問題を解くのが課題となってきます。

それを補う書籍がこれになります。

多くの症例が集約されており、実際にシミュレーション訓練を行いながら、何を考えなければならないのか実技をとおして、学習することができます。

想定の出し合いをしながら、お互いに足らなかった部分を共有することもできますね。

また、あらかじめ、想定ができているので、作成する手間が省けます。

現役で働かれている方にもおすすめです。

勉強のポイント
  1. 蓄えた知識を、シミュレーション訓練で発揮しよう
  2. 学生の方は現場勘を養おう

新版 からだの地図帳 (地図帳・ナース)

救急隊員や救急救命士にとって、解剖学はとても大切な分野になってきます。

体の仕組み、臓器の役割を学ぶためには、実際にイラストを見ながら学習することをおすすめします。

この書籍では、臓器がどこに、どのようにあるのかが分かりやすく描かれています。

イラストで見ることで、脳に映像として投影しやすく、思い出しやすいと感じました。

実物大のイラストもあるため、臓器のサイズ感を掴むのにいいですよ。

解剖学をしっかりと学ぶことで、人間の体の仕組みがわかり、病態理解につながります。

勉強のポイント
  1. 解剖学を学ぶためには、必須の本
  2. まず臓器の位置、大きさ、役割をしっかり学ぼう

救急隊員や救急救命士になってから読むべき本

実際に、救急隊員や救急救命士になってからも勉強の継続が大切です。

しかし、実際には消防での日々の業務に時間がとられてしまい、勉強の時間が確保できない方がほとんどだと思います。

報告書がたまっている・・・水利点検に出かけなければならない・・・査察も行かなければならない・・・ストレスフルの状態です。

地方の消防では特にこの様な傾向にあるように感じます。

特に若い職員は、他にも膨大に覚えることがあり大変です。

そこで、私が参考書として使用してきたものを、一挙にご紹介します。

ちょこっとレベルは高くなりますが、かいつまんで読むことも本の読み方の一つです。

読みながら、現場で使えそうなものはメモをしてアウトプット。

実際に現場でやってみてください。

学んだことが、実際の活動で上手くいった時、もっと学びたいと思えるはずです。

救急外来 ただいま診断中!

この書籍では、研修医に向けた救急外来での考え方が書かれています。

救急隊に向けた書籍ではありませんが、救急外来での考え方を学んでおけば、きっと病院連絡であったり、病院に着いてからの引き継ぎがスムーズにいきます。

特にこの書籍では典型的な症例はもちろん、非典型的な症例も書かれています。

救急現場においても、高齢者は特に症状が出ないことや、今ひとつ分からないものもあります。

そんな非典型例の見逃しがないように、この本で学んでおきましょう。

初めは研修医向けなため、難しい本だと思うかもしれません。

おそらく研修医でも分かりやすく噛み砕いて説明してありますが、よくわからない点もあります。

この本の読み方は、分かるところ、理解できるところをかいつまんで読むことをおすすめします

とってもボリュームがあるので、まずはざっくり目を通して、現場で使えるところはメモや付箋を貼っておきます。

分からないところは、後から調べればいいだけです。

自分の理解度に合わせて、本を読むことをおすすめします。

勉強のポイント
  1. 非典型例も覚えておこう
  2. 現場で使わないところは、すっ飛ばしてOK

臨床推論の1st STEP!Dr 林のワクワク救急トリアージ

こちらの書籍は、主に看護師向けになります。

看護診断学を学ぶ上での基礎トレーニングになります。

しかし、救急現場でも十分使える知識がありますので、是非読んでいただきたいと思います。

何より、わかりやすくイラストが多いのが特徴です。

そして、著者の親しみやすさが溢れている書籍だと思います。

この本を読むポイント
  • かみ砕いて書いてあるからスラスラ読もう

救急救命士によるファーストコンタクト 第2版―病院前救護の観察トレーニング

変わった切り口で説明がされていて、分かりやすい書籍です。

循環不全を山手線で例えてみたりと、身近な例えで病態理解がすすむおもしろい書籍です。

救急隊員、救急救命士目線の書籍なので、現場とリンクしやすくおススメです。

教育理論も書かれており、指導的者にも一読する価値があります。

勉強のポイント
  1. 現場活動のレベルアップを目的に
  2. 指導者は教育論を学ぼう

研修医当直御法度 第7版 ピットフォールとエッセンシャルズ

この書籍は主に研修医、ナース、救急救命士がターゲットとなっています。

今では第7版が出版されている、息の長い書籍になっています。

それだけ、読みやすく、分かりやすい本だということです。

医学書としてはお安く、お求めやすい価格になっています。

内容は、救急救命士国家試験合格レベルの方が読む分には、新しい知識や現場とのリンクがしやすく、とても勉強になります。

ピットホールに焦点を当て、救急脳を鍛えるにはもってこいの本です。

勉強のポイント
  • 救急医がどのような点に注目しているのか理解しよう

研修医当直御法度 百例帖 第3版

病院で起きた、100症例を集約した書籍になります。

中には、実際に失敗した症例もあり、どんなところが落とし穴、いわゆるピットホールになっているのか学ぶことができます。

実際に私も救急に対する考え方、心構え、患者との接し方もとても参考にさせてもらっています。

院内での処置、治療方針なども書かれており、理解するのが難しいところもありますが、勉強することが楽しくなる書籍だと思います。

勉強のポイント
  1. 実際の救急活動に当てはめてイメージしながら読もう
  2. 傷病者との接し方を学ぼう

エマージェンシー臨床推論

救急の現場において、ほとんどの場合が、軽症もしくは、中等症がほとんどです。

その中で、救急隊は、一見軽症に見えて重症である傷病者を見逃してはいけません。

この書籍では、その見逃しをなくすための思考法を学ぶことができます。

実際に読んでみると、研修医が登場して、病院目線で書かれていますが、救急現場でも役立つことが多く書かれています。

救急隊では、臨床推論という言葉はあまり使う方はいませんが、ベテランの勉強している救急救命士は自ずとこの思考法ができています。

例えば、若い女性の過呼吸から何を疑いますか?

最低でも見逃してはいけない疾患が、5つくらい瞬時に出なければなりません。

早くからこの思考法を身につけて、救急現場で使うことができれば、重症の傷病者を見逃すことがなくなると感じます。

勉強のポイント
  1. 重症の傷病者を見逃さないように
  2. 臨床推論を学び、救急脳を作ろう

まとめ

今回は前半では、救急隊員、救命士を目指している方におすすめの本をご紹介しました。

そして、後半では救急隊員や救急救命士になってからおすすめする本をご紹介しました。

少しは参考になりましたか?

救急隊員や救急救命士を目指している方は、問題集を解き、テキストで理解できるように読み返すことが大切です。

しかし、これは実際に経験したからこそ言えることで、初めは不安でいっぱいです。

非効率な勉強法でがむしゃらにやっていました。

なぜなら、救急救命士国家試験の勉強についてはどの本にも書かれていません。

しかし、こちらの救急救命士学習塾さんのサイトでは、救急救命士の勉強法を動画で学べ、さらに役立つ問題集も手に入ります。

また、救命士になった後も、常に勉強することを心がけてください。

この向上心がモチベーションの維持につながります。

そしてこのような書籍で学んだことを、アウトプットしてみてください。

学習したことが、自分の知識として定着します。

そして学び続けることを継続してください。

継続は力なりです。

小さなことをコツコツと積み重ねていきましょう。

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