今日は消防士に興味がある、消防に入りたい人に向けた内容です。
消防士になりたいけど、向いてないかもしれないと悩んでいる方必見です。
中には克服できるものもあるので最後までご覧ください。
方向音痴
私の職場では消防に入り、3年が経つと救急車の機関員(運転する人)として仕事をします。
この時重要なのは、自分の管轄する地理は全て把握する必要があることです。
全ては言い過ぎですが、ある程度災害地点までは行けることが求められます。
今どきナビはないの?
これは全国の消防によって様々です。ナビがある消防本部もあれば、地図だけで災害地点まで行かなくてはならない消防本部もあります。
私の勤務しているところでは、車に積載しているAVMという機械に災害地点は示されますが、ナビ機能までは搭載されていません。
そのため、指令が鳴ると一目散で地図を開き地点を確認します。
この時、その災害地点へ向かうルートが分からない、災害地点から病院までのルートが分からないと大変です。
隊長によっては、怒られる可能性があります。
もちろん、普通のナビもありますので、そちらで目的地を設定すればいいのですが、ナビは路面状況、道幅などはお構いなしで設定してきます。
振動を抑えるための、ルート選定なども、機関員の腕の見せ所です。
地図の見方が分からない、東西南北が分からない、よく迷子になる人は要注意です。
潔癖症

主に救急の現場では、きれいな現場はありません。
そんな現場が数多くあります。
潔癖症の人にとって苦痛でならないでしょう。
極度の高所恐怖症や閉所恐怖症
これは、消防で就職が決まり、いざ消防学校へ行った時に発覚するケースもあります。
まず消防学校では、高所から降下する訓練があったり、反対の建物へロープで渡る訓練があります。
その高さ約10m~20mです。
高所恐怖症の場合、手足が前に出なくなることもあります。
また配属されてからは、はしご車に乗る機会もあります。
その高さ約30m・・・所属によってはもっと高いはしご車もあります。
消防士は、高所で消火活動や救助活動を行う場合もあります。
次に閉所恐怖症です。
私も気持ちが悪くなった経験がありますが、空気呼吸器のマスク(面体)をつけた時でした。
なんとも言えない気持ちになった思い出があります。
その面体を付けたまま、何も見えない濃煙の部屋に行き訓練することがあります。
この時、あまりの気持ち悪さに、自分の命が繋がれている面体を外してしまう者、足が固まってしまう者もいました。
この面体は、火災現場で付けることが多く、必ず克服しなければなりません。
また、救助訓練では閉所空間を想定した訓練もあります。
この時の圧迫感が気持ち悪い人も稀にいます。
また潜水訓練では、防火水槽での捜索訓練を実施したとき、パニックを起こした隊員もいます。
この恐怖症は、程度にもよりますが、訓練を重ねることで克服することが可能です。
高所恐怖症、閉所恐怖症があるからと言って辞めなくても大丈夫です。
人前で話すのが苦手
消防士は人前で話す機会が多々あります。
住民が行う避難訓練や事業所が行う避難訓練では指導を任されることがあります。
大きなところだと、数百人の前で話さなければなりません。
まず新人に課せられる任務が、消火器の取り扱い方法の指導です。
初めは、誰しも緊張しますが、人によっては極度の緊張から言葉が出なくなってしまうこともあります。
また、救命講習を任されることもあるでしょう。
消火器の取り扱いならまだしも、救急講習まで任されると、医療知識などを織り交ぜながら話さなければならないので、難易度はグッと上がります。
先輩がフォローしてくれればいいですが、なければ、自分で何を話しているのかわからなくなることもしばしばあります。
これに凹んでトラウマになる者もいます。
しかし、これも克服することができます。
まずは、大勢の前で話すという経験を積むことです。
経験に勝るものはありませんし、自信に繋がります。
上手く指導するには、そのことについて、とことん勉強することです。
知識があることで、それを分かりやすく伝えようと思い、相手の立場に立って説明することができます。
それが、聞き手も分かりやすい指導に繋がっていきます。
自信が付けば、自ずと人前でしゃべることが克服されていきます。

まとめ
- 方向音痴
- 潔癖症
- 極度の高所恐怖症や閉所恐怖症
- 人前で話すのが苦手
こんな人は、消防署に就職してから苦労するかもしれません。
しかし、中には克服することができるものもあります。
当てはまったからと言って、向いていないわけではありません。
消防人生は長いです。徐々に克服していけばいいのです。
最後までありがとうございました。
