どーも‼現役消防士で救急救命士のいちパパです‼
今日は、都会の消防と地方の消防どちらに就職しようか迷っている人に向けて記事を書きます。

現在、日本の消防本部の数は726本部が存在しています。
こんなにあると、都会の消防本部や地方の消防本部など様々です。
また給料形態も違えば、勤務形態、出動の多さも様々です。
都会の消防と比べた場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
私は地方消防なので、地方を基準にみていきます。
地方の消防で働くメリット・デメリット
私が実際働くのは、地方の消防本部です。165名が定数となっています。
それでは都会の消防と比べて、地方の消防で働くメリット・デメリットはこんな感じです。
メリット | デメリット |
出動が少ないので身体的疲労がない。 | 出動が少ないので、経験が積めない。 |
警防・救急・救助・予防の幅広い知識が身につく。 | 広い知識が必要なため、広く・浅い知識になりがち。 |
職員が少ないので、仲がいい。 | 職員のなかに、嫌いな人がいると最悪。 |
色んな消防車両に乗ることができる。 | 訓練不足のなか、車両を任せられる。 |
都会と比べると、給料が低い。 |

出動面の差
出動に関することから、順番に見ていきましょう。
まず、地方は圧倒的に出動が少ないです。
このため、非番で家に帰っても、朝からフル活動できます。
自分の時間に充てるのもよし、家族との時間に充てるのもよしです。
非番を有効活用したいなら、地方の消防がいいでしょう。
しかし、出動が少ない分、経験値は圧倒的に低くなります。
消防の世界は、百聞は一見に如かずのところがあります。
実際に現場を経験しなければ、分からないことも多々あります。
その点、経験値の高さは都会の消防に軍配が上がります。
業務面での差

次は業務の差についてです。
地方の消防は、職員数が少なく、一人で何役もこなさなければなりません。
私のように、救命士の資格を持っているから、救急だけ行ってればいいということではありません。
火災ではタンク車の機関員として出動することもあれば、はしご車を運転することもあります。
水難事故があれば、水にだって潜ります。
出動だけでなく、火災後の原因調査もやらなくてはなりません。
予防の仕事を任せられれば、出動の合間には、立入検査、違反処理、確認申請の処理、完成検査、設備審査などもしなければなりません。
まさに「なんでも屋」です。よく言えばオールマイティ・・・
こんな業務をこなしながら、様々な車両の特性を理解するには、明らかに訓練が足りないのも現状です。
それに比べ、都会の消防では、その業務に特化しています。
救急なら救急1本。
救助なら救助1本。
予防なら予防1本です。
業務が専任化されており、出動も多いので、何かのスペシャリストを目指すなら、都会の消防がおすすめです。
職員数の差
次に職員数の差です。
日本で一番多い消防本部は、なんといっても東京消防庁です。
職員数は約1万8千人です。
それに比べ、地方では数十人の本部から数百人です。
やっぱ大都会は違いますねー。
東京消防庁の場合、人数が多すぎて、現場で初めて会う人も多いそうです。
退職するまで、名前を知らない人もいるそうです。
それに比べ、地方では、数百人しかいないので、知らない人はいません。
どこか、町で会えば、必ず分かります。
どんな人なのか分かるので、現場で連携が執りやすいのは、地方の強みかもしれません。
また、異動があっても、顔見知りの職員ばかりです。その点はストレスなく仕事がしやすいでしょう。
しかし、職員数が少ないが故に、いざこざがあると、狭い庁舎に一緒にいることになるので、雰囲気は最悪です。
異動があるにせよ、またどこかで一緒になる確率は、都会に比べると高いです。
給料面の差
次は給料面です。
地方は、都会に比べて低い傾向にあります。
基本給については、都会の方が高いことが多いです。
これは、物価の差があると思います。
都会では、賃貸のアパートを借りるのも高いですからね。
次に出動の手当の差です。
出動件数が少ないため、手当は都会と比べ、圧倒的に少ないです。
また、地方では手当の金額も低いところがあります。
出動手当がない消防本部もありますので、しっかり調べることをおすすめします。
また、都会でも、救急隊と救助隊では給料に差があります。
救急隊の場合、救助隊に比べ、出動の件数が多いため、手当が多くつきます。
数百万単位の給料の差になります。
まとめ
出動面、業務面、職員数、給料面とみてきました。
地方と都会では、かなり違いますね。
それぞれに、メリット・デメリットがあります。
就職してから、こんなはずじゃなかったと後悔しないように、よく調べてから選びましょう。
今日はこの辺りで‼


